蟹についているあの黒いブツブツの正体は卵!害はないの?

crab 季節・冬

冬の高級食材と言えば蟹!

 

生で食べるもよし、茹でて食べるもよし、天ぷらもありだし、
時には甲羅で蟹グラタンも!グルメ番組や雑誌でも、
冬の時期は蟹の話題で持ちきりですね。

 

 

かく言う私も、蟹を食べない冬なんて冬じゃないというくらい蟹が大好き。

 

お高いので、そう頻繁には食べられませんが・・・。

 

でも。
蟹の甲羅についているあの黒いぶつぶつはいつも気になります。

 

甲羅についているので食べませんが、いったい何者?
すごくたくさんついている蟹もあれば、そうでもない蟹もあったり。

 

 

さて今日は、
蟹についている黒いブツブツの正体を解明します!

 

 

蟹についてる黒いブツブツの正体は卵!

 

 

蟹の甲羅についている黒いブツブツは、“カニビル”の卵なんです。

 

カニビル、つまりヒルの仲間ですね。

 

 

ヒルと言うと、人の皮膚に張り付いて血を吸うイメージ!
うすらおそろしい、気味が悪い虫?です。

 

 

カニビルも、孵化したら人の血を吸うように
蟹のエキスを吸い上げるのか、
と心配になりますが、成虫のカニビルは蟹には寄生しませんからご安心を。

 

 

カニビルは、単にカニの甲羅に卵を産み付けているだけで、
蟹にとっては何の影響もないそうです。

 

実は、産み付けやすいんです。

 

なぜカニビルが、蟹の甲羅に卵を産み付けるかというと、
それはカニビルの生息している場所に関係があります。

 

 

カニビルが生息しているのは、泥に覆われた海底です。

柔らかい泥の上は、産卵に適さないのです。

 

 

蟹の甲羅は硬いですから産み付けやすいですし、
産み付けた後も蟹と一緒に移動できますから比較的安全です。

 

 

黒いブツブツ、つまり、カニビルの卵がついている蟹と
そうでない蟹があるのも、その蟹がどこで生息していたかによるものです。

 

 

岩場のある海域でとれた蟹には、卵はあまりついていません。

 

国産の蟹にはよくついている、なんて話も聞きますが、
ロシアで水揚げされた蟹にもついています。

 

そもそも蟹に国境はありませんからね。

 

そう、毛ガニにもあまりついていませんね。

 

さすがにカニビルも毛がいっぱい生えていたら、
さすがに産み付けにくいのでしょう。

 

 

一般的にカニビルが主に卵を産み付けるのは、
食用とされているものではズワイガニとタラバガニのようです。

 

 

黒いブツブツはおいしい蟹の証明?!

 

 

黒いブツブツがたくさんついている蟹ほどおいしいんだ!

と聞いたことはありませんか?

 

 

私は昔、ブツブツが気持ち悪いと文句を言うたび、
おばあちゃんからよくそう聞かされました。

 

理由もなくそういわれていると、もはや都市伝説かと思いますが、
実は、あながちウソではありません。

 

 

前述しましたが、カニビルが卵を産み付けるのは、
蟹の甲羅が硬くて産み付けやすいから、ですよね。

 

柔らかい泥の上には産み付けにくいんでしたね。

 

実は脱皮したばかりの若い蟹は、甲羅も比較的柔らかく、
脱皮の際にそのエネルギー源として栄養分をたくさん使うため、
中身があまり詰まっていません。

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買ったはいいけど、脚の部分に肉があまり入ってなかった、
なんていう経験ありませんか?

 

若い蟹にありがちです。

 

柔らかい甲羅にはカニビルは卵を産み付けにくいですよね。

 

つまり、カニビルの卵がたくさんついているということは、
それだけ中身がつまった大人の蟹であるという
ひとつの理由にはなりますね。

 

 

市場で蟹を選ぶ際は、ブツブツの見た目悪さを気にせず、
むしろついている方を選んだ方が、外れはないのかもしれません。

 

 

ただ必ずしも、若い蟹に卵を産み付けないとは限りませんから、
目安程度に考えてくださいね。

 

 

蟹の黒いブツブツは食べられる?

 

 

食べられません!!!

 

ヒルの一種が産み付けた卵です。
食べないでください。

 

卵ですから、まれに、孵化して成虫になったタイミングで
水揚げされることがあります。

 

カニビルの成虫が甲羅についている状態ですね。

 

でも、そのカニビルが甲羅から蟹の体液をすったり、
中に潜り込んだりすることはないので大丈夫です。

 

出荷の途中、あるいは茹でる間に取れてしまいますが、
仮に見つけたら取り除いて蟹だけ食べてくださいね。

 

 

冒頭でも触れましたが、この黒いブツブツ、
見た感じが気持ち悪いですよね。

 

心なしか、見た目重視の昨今、黒いブツブツがびっしりついた蟹を
お料理屋さんなどでも見かけなくなったような気がします。

 

 

予め取り除いて提供しているのかもしれませんが、
蟹の味には何ら影響はなく、むしろ成熟した蟹である目安にもなり、

もちろん人体にも影響ないので、
それほど気持ち悪がったりしなくてもいいのかなと思います。

 

蟹の記事を書いていたら蟹が食べたくなってきて注文してしまいました!(笑)


まとめ

 

 

蟹についている黒いブツブツの正体、お分かりいただけましたか?

 

正しく知れば、気持ち悪がることも、怖がることもありません。

 

むしろ、プラスにとらえて蟹を頂きましょう。

 

生はもちろんのこと、茹であがったばかりの蟹は絶品です。

 

火を通してしまえば、孵化する心配もないのですから、
カニビルの卵なんて単なる飾りにすぎません。

 

 

皆様、今年もおいしい蟹をたくさん食べて、冬を楽しみましょうね!

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